HOME 導入事例 新機種のテーブルスポット溶接機を導入し、製造技術力の向上を目指す

新機種のテーブルスポット溶接機を導入し、製造技術力の向上を目指す
【株式会社キョウデンプレシジョン】

株式会社キョウデンプレシジョンは、実装基板の製造販売会社である株式会社キョウデンのグループ傘下となリ、働く従業貝は300名強。工場全体としての事業内容は荘板実装、メカニカルパーツ(板金・プレス樹脂成形)、ハーネス・ EMS製品組立、EMS装置組立(製造・販売・保守)と幅広く、それらモノづくり事業を一つの会社内で完結生産(ワンストップソリューション)していることが強み。最近はメカ板金(シートメタル)の短納期サーピスも始め、レーザーなら標準3日のところを最速1日で、フル溶接なら6日のところを4日で仕上げる。あらゆる仕様の板金部品を製造できるという。

一台で銅板からアルミまで完結できる溶接機「MYSPOT」

テーブルブルスポットは1995年にはすでに導入していたという同社。古いテーブルスポットでは、近年需要の高まるアルミのスポットが内製化できていないなど、このままでは増えていくお客様ニーズに応えられない、ということが重なり、新機種購入に至ったという。今回同社が導入した向洋技研のテーブルスポット溶接機「MYSPOT」は、水平ガン・垂直ガンの両方をもち 新型タッチバネルを搭載した「焼けないスポット」機。新機種導入によリ、アルミの溶接はもちろん、深い箱型形状のスポット溶接が楽に行えるようになった。

MYSPOTとは→

テーブルスポットの長所をお伺いしてみたところ、垂直ガンがあることで、よリ深さのある箱型形状のスポット溶接が可能であること、また、これは機種によってではあるものの、一台で一般銅板からアルミまで完結できる手軽さと、少量多品種生産に適した段取り時間の短さだという。不要な後処理工程がなくなることで、より短時間で製品が製造できることも大きなメリットだという。

さらに、以前の機種では少なかった加工条件のメモリーも15条件から99条件と6倍以上のメモリーが可能になり、十分な使い出を確保。「焼けないスポット」機能を最大限に活用し、スポット痕を極限まで低減。これにより仕上げ加工時間が大幅に短くなった。

各部門との連携力を高め、お客様の便利な工場としてあり続ける

現在は主にEMS製造会社としてファブレスメーカーと連携しながら顧客の要望に応えているという同社。モノづくりにおいて一番重要なことを尋ねると「営業設計、製造、品証、といった各部門の連携」だという。今後の展望として、「部品形状や材料まで踏み込んだ提案をしながら、安価はもちろんのこと品質や加工性まで考慮した提案をしたい。そして、今後は事業領域の拡大に加え、最新技術の習得など、総合製造技術力をさらに高めながら、お客様のための世界でたった一つのコンビニエンスファクトリーであリ続けたいです」と締めくくった。

一覧へ戻る