HOME 導入事例 「高速溶接」「定電流」で実現、テーブルスポットによる品質向上【株式会社共臨社】

「高速溶接」「定電流」で実現、テーブルスポットによる生産性、品質向上

株式会社共臨社の創業は1954年。創業当初はオフィス向けのレターケース等のスチール製品のみを製作していたが、1990年から、木工家具も手がけ、家具メーカーとして様々な分野のニーズに応じながら、着実にその力を積み上げてきた。

実は木工加工と金属加工の二つの工場を保有している会社は、全国を見ても珍しく、ウッド&スチールを一括で引き受ける提案力、技術力では定評がある。納品先は全国の商業施設、オフイス、教育関連施設に加え、過去にはG20首脳会議の演説台まで製作した経験も。日本の中心に位置する静岡県で生産していること、工場を有していることからコストパフォーマンスがよく、ほしいものをタイムリーに出せる迅速な対応力と生産能力が大きな強みだという。

スポット溶接機との出会い

スポット溶接機との出会いは、要求が高い納品先から、「もう少しきれいなスポット痕にできないか」と依頼され、青島様はあの手この手でいろいろと対応しつつも、苦戦が続いていた。すると、ちょうどそのころ、テーブルスポットを導入してみては、という話が社内であがり、現状で苦戦していた青島様は「テーブルスポットを導入してくれるなら、現状機で工夫するのではなく、むしろテーブルスポットを早く覚えたほうが事態が解決するのでは」と方向転換することに。

活躍するマイスポット

テーブルスポットはスポット溶接だけでなく、スタッドボルトも溶接できるということも知り、「それだったらさらに便利だな」と考えたという。早速テーブルスポットが導入されると、「高速溶接」「定電流」を使いこなし、納品先では「これはいい」と高評価に。「テーブルスポットは基本ベーミースの溶接条件があるから、そこを起点にしてして多少数値を変えれば、自分が必要な溶接条件を導き出せる。しかも早い。また、打点数も入力できるので、その確認も一目瞭然。電極研磨も事前入力しておけば、忘れることもない。打ち忘れもなければ、生産数も確認でき、さらには研磨された電極で確実に作業できる。まさに求めていたことのすべてがかなった形です」と続けた。

スタッドもテーブルスポットで

導入したきっかけの一つでもあった、テーブルスポットでのスタッド溶接。導入してすぐ、ある製品でスタッドボルトをスポットしてみたという。すると、「あ、これはいいんじゃない?」と皆大賛成。これまでのようなスパークも、大きな音もなく、強度も曲がるほど強くつき大満足。導入も運用も順調と見られた。しかし、残念なことに、どういうわけか取れてしまう、ということも万に一つはあることが分かったという。最終的に現在では、何回かに1回は破壊試験が必要だな、というところまで進み「いろいろ数値変えてやってるんですけど、正直完全とまでいえる安定性をだせてなくて。そこは検討したいんです」とお話をいただいた。スポット溶接は、ジュールの法則に基づいた確実な接合方法。しかし、材料の加工状態や条件によって、溶接結果が左右される場合も少なくない。このようなお悩みを解決することこそ、メーカーとしての強み。向洋技研では、そのようなスポット溶接の細かなお悩みに対応をしながら、より多くのお客様に安心してスポット溶接機を使って頂けるよう努めたい。

新型スタッド「TriVis® トリビス」にトライ

今回、共臨社様には、弊社で新開発したスタッドボルト「TriVis® トリビス」もお試しいただいた。トリビスは3つのリング状のプロジェクションが特徴。ただその特徴ゆえ、位置決めが難しいため、事前にタレットパンチプレスではめ込む穴を開けておくか、ガバリを使用する必要がある。共臨社ではガバリを使用していたので、今回はそのガバリを使用して、トリビスを溶接していただいた。強度などの検証はこれからだが、おおむね満足とのこと。

工場では手溶接も含めて、製品が大型で重くなると持ち運びも、梱包も大変だという。運送会社もたくさんの量を運べず、納品も遅くなってしまう悩みがあるので、今後はスタッドの溶接数と部品点数を増やして組み立て式にし、コンパクトにしたらどうかな、と思っていたところだと話す。そこにトリビスが活躍できることを願いたい。「高速溶接でスポットすると、やっぱり見た目がいいんですよ。だから、なるべく高速溶接を増やして『本当にスポットやってるんですかね』っていうあの見た目ですよね。あれを増やしていきたいと思っているんです」と語るのは現場の青島様。

新開発スタンド「TriVis® トリビス」「TriBoss® トリボス」とは?

1.優れた安定性

スポット溶接だから、安定した高強度を実現します。
・引張強度:Feビス M5で6.29kN
・溶接部の品質:十分な溶け込みがあり、中チリの発生も防止
・バラつきの少ない安定した品質を実現

2.美しい仕上がり

高速・大電流制御による「高速溶接技術」により、母材への熱影響を最小限に抑えます。
スパッタや破裂音が発生せず、化粧面にも影響がないため、後処理なしで美しい仕上がりを実現します。
もちろん定電流方式にも対応します。
・3点プロジェクションによるスポット溶接で、外表面に突起が発生しません。
・化粧面の美観性を保ち、即納品可能なレベルの仕上がり
・スパッタ除去・検査・ねじ切り等の後処理が不要に

3.作業性・作業環境の向上

トリビス・トリボスは、作業効率と環境改善にも大きく貢献します。
・スパッタや破裂音がなく、静かで安全な作業環境
・後処理工数の削減により、作業トータル時間の短縮を実現
・加圧による突起が外表面に出ない為、テーブル電極に凹みが発生せず、専用銅板が不要に。
・作業環境を美しく保ち、安心して作業が可能

スポット溶接機を導入し、社内にも変化が

今回導入したテーブルスポットはEZKコンピュータを搭載したモデル。スポット溶接管理が容易なEZKはさらに嬉しい変化も現場にもたらした。「若い人は、どちらかというと昔の機械を敬遠するんです。でも、テーブルスポットで説明すると、スマホ世代の彼らはすごく喰いついてくれるんです。少し言うだけで、自分で作業したくなるみたい」と話す。

共臨社ではテーブルスポットについているEZKコンピュータで、プロジェクト管理をしているが、「部品名を入力して、取引先ごとにファイルを入力しておけば、若い人はすぐに理解してくれます。また、今までスポット作業したことがない人でも、触ってくれることがすごく多くなりましたね。誰が使っても同じ製品ができる、同じ品質を保てるっていうのがいいですよ。もっと多くの人に触ってほしいなと思ってます」と続けた。

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