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メンテナンス便り(2024年4月版)

Welding Knowledge

株式会社向洋技研、メンテナンス部です。

日頃より弊社の溶接機、マイスポットをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

今月は、冷却装置(チラー)の管理として、下記4点をご案内いたします。

1.不凍液から水道水への変更
2.冷却水の入れ替えタイミング
3.ストレーナーの清掃
4.エアーフィルターの清掃

1.不凍液から水道水への変更
冬季に不凍液をご使用のお客様は、気温があがり、凍結の恐れがなくなりましたら、
早めに不凍液の入った冷却水の入れ替えを行ってください。
不凍液が入ったまま使い続けますと、冷却水が汚れて、
水路が詰まりやすくなり、詰まりが起こると冷却効率が低下します。
特に、ガン先部分は、4φと言った細い水路を、冷却水が通過しますので、
注意が必要です。

※不凍液は、適切な処理が必要です。
廃棄する場合は、産業廃棄物取扱業者様にご相談ください。

2.冷却水の入れ替えタイミング
冷却水を入れ替えるタイミングは「汚れる前」が効果的です。
冷却水の汚れ方は溶接条件や、ご使用頻度、環境等により、違ってきますが、
お勧めは、月に一度、タンクの中の冷却水をまずは確認することです。
機械使用頻度や条件を加味しながら、汚れる前に入れ替える習慣をつけると安心です。

※冷却水交換手順
ドレンコックを開けて、タンク内の水を抜き、
タンク内をきれいなウエス等で掃除してください。
(タンク内の水を完全に抜きたい場合は、
吸水性のあるタオル等で吸わせると簡単に水を抜く事ができます)

3.ストレーナーの清掃
「ストレーナー」は冷却装置(チラー)タンクの中央にある部品です。
完全に水を抜いた後に取り外して、きれいなウエス等で、表面の汚れをやさしく取り
除き、エアガンでやさしくエアーを吹き付けて、清掃を行ってください。

その際、水が入ったまま、ストレーナーを外してしまうと、
ストレーナーで止めていたゴミ(汚れ)が、溶接機の水路に混入してしまい、
詰まりを起こす原因となりますので、必ず水を完全に抜いてから作業してください。

ストレーナーの清掃も「汚れる前」が効果的です。
溶接条件や、ご使用頻度、環境等により、フィルターの汚れは違ってきますので、
定期的にタンク内の汚れをご確認ください。

4.吸気ファンのエアーフィルターの清掃
埃や粉塵を吸い込まないように、冷却装置側面にはエアーフィルターがついています。
清掃時は、フィルターを取り外し、ウエス等で表面の汚れをやさしく取り除き、
エアガンでやさしくエアーを吹き付けて、清掃を行ってください。

※タンク内のストレーナー、吸気部分のエア―フィルターは、消耗品です。
ご購入できますので、お申し付けください。

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