HOME 導入事例 精密プレス加工業から「精密板金業」へ【株式会社クラフテックオカモト】

精密プレス加工技術と最新溶接技術を組み合わせた独自の付加価値

もともとは「渡邊プレス工業」の名前で、プレス機を70台ほど並べ、大手企業の量産小物を多く扱う精密プレスメーカーだった株式会社クラフテックオカモト。自社のプレス加工業としての経験と強みを生かし、熾烈な精密板金業の競争に挑みながら、「精密板金の日本トップに入るべく、最新設備をオペレーティングする企業運営」を目指す。「ここに頼めば問題ない」と言われる精密板金業界のトップを目指したい、と語る岡本社長にお話を伺った。

スポット溶接機との出会い

昔は組み立てまで行い、大手メーカーに納品する量産小物プレスメーカーだった。しかし、時代は移り変わり、大手企業は海外展開を開始。 海外に行くことも選択肢として挙がっていたが、岡本社長は、あえて国内に残ることを決断する。では、国内で勝負するならば、どうすればよいだろうか考えぬいた岡本社長は「それなら、多品種少量生産の板金業に思い切ってシフトしてみよう」と決断。そこから現在の精密板金 「クラフテックオカモト」に繋がるロードマッ プを描き始める。

プレス加工業から精密板金業にシフトしようと決めた頃、高価な最新のベンダーを1台購入したものの、他の設備まで揃えることは難しく、当時はいろいろな中古機械をそろえていたという岡本社長。その中の一つにテーブルスポットがあったが、中古のためほどなくして手放すことに。そんな折、展示会で小型テーブルスポットのNK–71 を発見。そのユニークな形をみて即決したという。

 

活躍するマイスポット

もともとプレス製品では小物を多く請け負っていただけに、小型のテーブルスポットは大活躍。表面の平坦度が求められる製品に、テーブル電極はその力を大いに発揮した。そのような中、2016年、今度は大型のテーブルスポットを導入。機械が受注を呼び込むのか、導入後まもなく、セルフレジの大型パネルの生産が決まった。これは、金型レス生産 (プレスでしか出せなかった寸法や大型テーブルスポットで製作するセルフレジパネル精度を、型レスで行うという生産方法)で行う提案で、これこそクラフテックオカモトでしか提案できないものといえるだろう。

高速溶接とテーブル電極で作られる高品質な仕上がりにはお客様も大満足。 岡本社長は 「何よりも、スポット仕上げがいらずにそのまま納品できる、ということが一番。仕上げ工程があることにより、 仕上げ不良がおきたりする」と、高速溶接に大きく評価を頂いた。そのような中、さらに2024年には高速溶接搭載の小型テーブルスポットNK-71を導入。この機械を導入した際も前回の大型スポット同様、特に作業を予定した製品はない状態だった。

そして、機械を導入し、営業するとたちまち新しい仕事が舞い込んだ。普通の汎用のスポットではできない平坦度が要求される製品で、「本当に 面白い展開だった」と岡本社長は振り返る。

今後の展望について

SDGsに取り組んでいるというクラフテックオカモトでは「社員の健康を踏まえた働き方改革」として、定時退社や長時間労働の削減に取り組むほか、「持続可能な社会の実現への取り組み」として金型レス生産や生産設備の自動化によるCO2削減を推進しているという。残業は嫌い、と語る岡本社長。長時間労働とならないために、パートナーシップを上手に組み、忙しい時は上手に工夫していきたい、と続ける。かつてのプレス加工業から、精密板金業への確実な転身を果たしたクラフテックオカモト。「我々が販売先を選べるくらいの競争力を常に持っていたい。そうでないと、逆にお客様は寄って来ないと思う。『私たちは製品価値を作ります』と掲げてどんどん自社ブランドをPRしていきたい、と締めくくった。 

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